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柴岡秀和が撮り下ろすサブレン

柴岡秀和が撮り下ろすサブレンの世界

2013年某日、Sawren日本語オフィシャルサイトの公開を記念して、写真界の巨匠・柴岡秀和氏によるフォトシューティングが行われました。幻ともいわれる写真集「幻視」の発売から約15年。伝説のモデル山口小夜子からも絶大な信頼を得ていた柴岡秀和の幻想的なワールドが、Sawrenとのコラボレーションにより、鮮やかに蘇りました。

1959年、福岡生まれ。大阪芸術大学の写真学科を卒業後、永井一正や横尾忠則などデザイン界における人材を数多く輩出してきた日本デザインセンターに入社。4年後にフォトグラファーとして独立。1996年、約10年もの歳月をかけて、山口小夜子や筑紫哲也などをモデルに、芥川龍之介、夏目漱石、樋口一葉、三島由紀夫など幻の作家たちを自ら再現したポートレート写真集『幻視』を発表。ほぼすべての写真を、幻のフィルムとも称される8×10インチのポラロイドフィルムを使用したことでも話題に。2004年には、サグラダ・ファミリアにて外尾悦郎を撮影。現在は、会田誠ら著名人をモデルに、『幻視』の続編とも呼べるポートレート写真集『幻史』を撮影中。

柴岡秀和プロフィール

今回の撮影ロケ地となったのは、世界遺産に登録されている富士山の麓に広がる樹海。サブレン誕生の地であるポーランドにも、同じく世界遺産に登録されている森があります。ビャウォヴィエジャ原生林と呼ばれる森で、ポーランドが世界に誇る世界遺産の森です。サブレンのアトリエと工場は、ビャウォシエジャ原生林から車で2時間ほどのビャウィストク市にあります。広大な自然にインスピレーションを受けながらデザインされるサブレンのランジェリーは、小さな工場で数十名のスタッフによりひとつずつ手作業で紡がれていきます。


柴岡氏のインスピレーションを掻き立てた富士山麓の樹海と、サブレンのインスピレーションを育んだビャウォヴィエジャ原生林。互いに遠く離れた場所にありながら、その光景や空気感はとてもよく似ていて、今回の撮影はポーランドのビャウォヴィエジャの森で行われたかのような錯覚を覚えました。また、今回の撮影は、少人数のスタッフによって少しずつ丁寧に時間をかけて行われましたが、その工程はサブレンのランジェリー制作工程ともよく似ているように感じられました。

 

富士山麓の樹海と、ビャウォヴィエジャの原生林。ランジェリーが手作業で紡がれていく過程と、写真が手作業で映し出されていく過程。撮影前には想像もしなかった意外なシンクロに、偶然とは思えない運命感じずにはいられませんでした。

 

今回、突然の依頼にもかかわらず、快く撮影を引き受けてくださった柴岡様、及び株式会社カーブの石崎様、メイクの太島幸樹様など、関係者の皆様には心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

カメラ:柴岡秀和
撮影コーディネイト及びディレクション:(株)カーブ 石崎知行
メイクアップ:太島幸樹
スタイリスト:(株)カーブ 佐藤里香子
コーディネイト協力:バニーホップ 鈴木千絵

●使用機材
カメラ:スイスのジナー社の8×10(エイト・バイ・テン)
レンズは:ドイツのカール・ツァイス社のテッサー(250ミリ・300ミリ)
※250ミリを1回目の撮影で使用、300ミリを2回目の撮影で使用

●シャッター速度(Tv)

●レンズの絞り(Av)

ポラロイド:15分の1秒

ポラロイド:開放f4,5

ポジフィルム:4分の1秒

ポジフィルム:開放f4,5

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